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悪マニ吉本敏洋氏( @a902 )の意味不明な未成年ネット実名規制論

「悪徳商法?マニアックス」「Yourpedia」等の管理人であるBeyondこと吉本敏洋氏が、また意味不明な「未成年ネット実名規制」論をぶち上げて笑いものになっている。



Beyondこと吉本敏洋氏をもてはやす人たちも多いようだが、「悪を叩いているからといってその言動のすべてが正当化されるわけではない」ということに気付いていない人を持ち上げるのはほどほどにした方がいいのではないだろうか。

少なくともこの一連の発言には、矛盾がある。順に見ていこう。

1)少年法が禁止している「実名報道」の規制対象にインターネットが含まれるかどうかは微妙なところであるが、吉本氏は含まれると考えているようである。

家庭裁判所の審判に付された少年又は少年のとき犯した罪により公訴を提起された者については、氏名、年齢、職業、住居、容ぼう等によりその者が当該事件の本人であること推知することができるような記事又は写真を新聞紙その他の出版物に掲載してはならない。
— 少年法第61条
インターネット上の公開も自主規制が行われている。しかし、インターネットに少年法が適用されるかについては見解は分かれる、すなわち、少年法61条は、「新聞紙その他の出版物」への掲載を禁じているのであり、インターネットは新聞紙でも出版物でもないが、出版物について「不特定多数の者が知りえる媒体」を指すという理解に従えば、インターネットも対象になることになる。
強調は引用者による。

吉本氏の一つめのツイートによれば、「未成年がネットで実名を使っていると、犯罪行為が起きたときに無制限に実名が拡散する」のが「少年法の実名報道禁止」に抵触すると考えているようである(実際にはそこまで深く考えていないと思うが)。

とりあえず、ここでは吉本氏の基本的な考えを押さえておこう。

2)「実名が拡散すること」を防ぐために「未成年のネットでの実名使用を禁止する」というのは、話がズレている。

こういう論理矛盾に気付かず、恥ずかしいツイートをしてしまうのが吉本氏の常なのだが。

「未成年がネットで実名を一切使ってはならない」というのは、改めて指摘するまでもない暴論である。この投稿がリツイートされても賛同の反響がまったくないというのがそれを裏付けている。

「犯罪を起こした時」に実名が拡散してしまうというリスクがあるからといって、それが実際に起こる確率を考えずに100かゼロかの判断に持ち込むのは誤っている。一律に実名を規制するのであれば、逆に称揚される事態についても実名を出せないということになる。高校球児も、未成年オリンピック選手も、もしかしたら犯罪を犯すかもしれないし、そのときには実名が拡散してしまうのだから、普段から一切実名を出さないように規制すべきだ、というのがおかしいことは、私が指摘するまでもなく明々白々である。

また、実名が拡散してしまうことを防ぐのに、「実名を禁止する」という極端な方法が最善なのかどうかは別問題だろう。実際には、本人が実名を晒していた場合も多いだろうが、拡散自体は、周囲の人間が該当者の実名を投稿もしくはリンクすることによって行われる。吉本敏洋氏が開設し、名誉毀損投稿の温床として有名なYourpediaでも、未成年犯罪者の実名が多々投稿されてきてきたのは周知の事実だ。

未成年者が実名を使用することを禁止するのであれば、その前に他人が未成年者の実名を投稿することを禁止して罰則を設けるべきだし、そういう投稿が可能なYourpediaなどの悪質匿名サイトも一律に禁止されるべきだろう(個人的には2ちゃんねるやYourpediaは犯罪サイトとして禁止することに賛成だが)。ところが、そこは意図的にか無意識にかスルーしている。

実名を使うことと、その実名が流布されることは別次元の話である。流布拡散を防ぐための直接的方策を検討することなく、一足飛びに「ネットに実名が載っていなければ拡散しない」と話を飛ばしてしまう。これを論理の飛躍という。

仮に「ネットに本人が実名を載せなければ、実名は決して拡散しない」というのが100%に近い確率で正しければ、吉本氏の言い分もそれなりにもっともだと言えよう。

しかし、実際には、マスメディアが報じてしまう場合もある(酒鬼薔薇聖斗事件でも、今回の川崎少年殺害事件でも、週刊新潮が報じている)。また、2ちゃんねるでは自宅等を実際に訪問して写真を撮ったりしてくる「スネーク」の出現が後を絶たない。「ネットで実名が拡散することを防ぐためには、本人が実名を載せなければいい」というのは成り立たないのである。しかも、そこに法律の強制力を持ち出してみせる。法律の専門家からしたら、一顧だにする必要のない意見といえよう。

この別次元の話を故意にか無意識にか混同して見せるのが吉本敏洋氏なのである。どうして混同してしまうのか。それは、吉本氏が一方で他人の実名を拡散して名誉毀損行為を行いながら削除依頼が来ると「表現の自由の侵害」として裁判に持ち込み、一方で自分自身が公開し続けている吉本敏洋という実名を他人が書くとプライバシーの侵害だの嫌がらせだのと騒ぎ立てて被害者面をするという、ダブルスタンダードの世界に生き続けているからではないのか。

吉本敏洋氏は、自分の実名を含むtogetterまとめを運営に通報して閲覧不可能にするという「togetter八分」の実行者である。しかし、吉本氏は現在も自らのブログで、自分が本名を公開した記事を掲載し続けている。他人に本名を書かれたくなければ自分が公開を辞めればいい。それをしない人間が「未成年の実名拡散を防ぐために実名掲載を禁止させよ」と主張して、何の説得力があろうか。



3)匿名アカウントに実名表示を強要するような煽りを「刑法で禁止する」という極論

これが極論だとわかっていてわざと人の関心を引くために言っているのか、それとも素なのかわからないが、一般社会でこういう極論ばかり言っている人間は根本的に信用されないか、ある程度の距離を置いて接されるものである。

実名表示させようと煽ること自体は、少年犯罪を犯した者の実名を拡散することとの距離が大きい。
  • 煽ったからといって実名を載せる可能性は低い。
  • 「厨房かよw」が「年齢特定につながる煽り」とは言えない。むしろ相手の精神年齢を揶揄する目的の言葉であり、「厨房かよw」「リアル中坊ですが何か」というやりとりに発展する可能性は低い。数パーセントの可能性を100%禁じようという非論理的・非科学的・疑似科学的発想である。
  • 「言論に責任もてるなら名前出せよw」「匿名の卑怯者」と言われて「じゃあ実名を出して戦ってやろう」という事例は当然ながら少ない。裁判戦略上実名を出すハメになった吉本敏洋氏はご愁傷様というしかないが、実際には「実名が偉くて匿名には信憑性がないなどというのは詭弁だ」という論理を持ち出すのが大半だ。こういった煽りによって実名を出した、という直接的因果関係がない限り、意味のない規制となる。
  • 以上、すべて「年齢暴露」や「実名掲載を教唆する」ものとしてはあまりにも根拠薄弱と言わねばならない。
  • しかも、直接的関係が認められないにもかかわらず、年齢や実名掲載に「つながるかもしれない」発言をすべて刑法(少年法ですらなく!)で禁止しようというのは、単なる言論弾圧・表現の自由の侵害であろう。
吉本敏洋氏は、自分が「過去の犯罪者の名前の載った新聞記事を転載するのは、個人的コレクションであり、それに対して削除依頼を申し立てるのは表現の自由の侵害である」というスタンスでこれまで裁判を戦い続けている。削除依頼を申し立てられたら「表現の自由の侵害だ!」と叫んでおきながら、少年実名掲載を「煽る発言」を根こそぎ刑法!で取り締まろうというのは、一体どういうことなのか。

4)吉本氏の潜在的願望を託した発言だった

吉本敏洋といえばダブルスタンダードの達人、というのはこれまでこのブログで根拠をもって明らかにしてきた歴然たる事実である。

吉本氏はダブルスタンダードを使っている。
  • A)吉本敏洋氏が、過去の犯罪記事の実名を掲載し、依頼があっても削除せず、削除依頼があった事実をブログに掲載してさらなる不利益を与えることは、社会正義であり、表現の自由であり、個人のコレクションの自由である。
  • B)しかし、吉本敏洋氏が自らブログで公開している実名を他の人間が掲載することは、プライバシーの侵害であり、名誉毀損であり、決して許されることではない。
このダブルスタンダードに今回の「未成年ネット実名規制論」を当てはめてみると、どちらとも合わないことがわかる。

「実名の拡散を防ぐには、本人に書かせなければよい」という発想は、Bと矛盾する。ただし、「拡散する人間=転載者には何の責任もない」という点ではAに沿っているということになるだろう。

しかし、少年の実名掲載に「つながるかもしれない」発言を根こそぎ刑法!で規制しようという発想は、「表現の自由を守るために戦っています」と自称するAの立場の吉本氏のスタンスとも矛盾する。

しかし、この矛盾だらけの発言を理解する方法は一つだけある。吉本氏がされるとイヤなことを(論理性を無視して)、未成年の実名拡散に託して語ったのだ、と考えれば、辻褄が合ってくる。

以下、吉本敏洋氏が考えていたとしてもおかしくない脳内思考のシミュレーションである。あくまでもシミュレーションであって、これが正しいというような幸福の科学的思考は持ち合わせないが、このシミュレーションが吉本氏の発言を理解する一つの方法であると考えて提示する。
「オレは過去の新聞記事を載せているだけなのだ。それに対して削除依頼をしてくる=自分のサイトを損なおうとするような連中が多すぎる。一々裁判で戦わなければならないのが面倒くさい。確かに、裁判などしないで削除すれば済む話なのだが、それはオレの「言論の自由」の敗北になる。
「実名が拡散するのは、オレが転載して保全しているからではない。一時的な掲載で今は記事が削除されているとはいえ、過去にインターネット上に情報を載せた新聞社が悪いのだ。悪いのはオレではなく、新聞社だ。元々掲載したサイトがあるから拡散するのであって、拡散させた人間は何も悪くない。だから、新聞社を非難しろ。
「このことを「未成年者が実名を載せることを禁止しろ」という表現で伝えよう。
「しかし、オレのプライバシーを暴いて攻撃してこようという連中は許せない。実名を載せるなと言ったらいろいろ屁理屈を言ってくる。特に「厨房かよw」「言論に責任もてるなら名前出せよw」「匿名の卑怯者」とかいう言葉は決して許せない。こんな奴らは刑事罰を受けるべきだ。だから「刑法で禁止すべき」だと言おう。
「お、未成年者の実名掲載を法律で禁止しろ、というのと、これは上手く合うような気がする。オレの気に入らない言葉を使う教唆行為も全部、刑法で取り締まってくれたらいいのになあ」
筆者が恐れるのは、吉本氏が後出しジャンケンで「あれは皮肉であって、全部裏返し。つまり、実名の拡散を防ごうと思っても無理なのだから、そもそも実名報道規制している少年法がおかしいと言いたかった」などと弁解し始めることである。そんな言い訳が成り立たないことは、ここまで読んで理解できる人にはよくわかることだと思うが、たった二つのツイートでここまでツッコミどころが多い文を書けるa902/Beyond吉本敏洋氏には脱帽するしかない(褒め言葉)。

カマトト?「無知自慢」に走る悪マニBeyond吉本敏洋氏の「イスラム国」の話

誹謗中傷サイト「悪徳商法?マニアックス」「Yourpedia」管理人Beyondこと吉本敏洋氏は、時々カマトトぶることがある。「よく知らないのですが」という枕詞を添えて、あたかも自分はこの件について無知だというようなフリをしながら、知ったかぶりの知識を披露し、偏ったものの見方を読者に植え付けようと試みる。あるいは、「初めて知ったのですが」という枕詞を添えて、名誉毀損に該当するような情報を読者に伝えようとする。

今回、悪徳商法?マニアックス ココログ支店に投稿された記事は、「お前は何を言っているのだ?」レベルでのカマトトぶりであり、何を目的としているのかよくわからない。自分の無知をさらけ出しているだけであって、吉本敏洋という人間は常識すらない人間だ、あるいはニュースなどまったく読んだり見たりすることもない、社会性の欠如した人間だ、というアピールをしているとしか思えない。

抽象的な話では単なる悪口に見えるかもしれないが、吉本敏洋氏が投稿した内容を全文そのまま、一字一句変えることなく転載するので、ぜひ読んでほしい。社会情勢についてこの程度の認識しか持てない人間が悪徳商法の問題や「表現の自由」を語っているということ自体、おかしいと思うのが普通の感覚ではないだろうか。

イスラム国って何時ごろからニュースになったのか調べてみた(改竄される可能性があるので魚拓2015-02-10
イラクからアメリカ軍も撤退して、順調に復興しているのかと思っていたら(すいません。世界情勢に疎いので)、突然「イスラム国」とか言われだしたので、新聞記事データベースで調べてみた。 
@niftyの新聞・雑誌横断検索で、”イスラム国 not イスラム国家”を検索した件数。
2014年 14630件
2013年 181件
2012年 87件
2011年 145件
2010年 215件
2009年 150件
2008年 78件
2007年 244件
2006年 138件 
2007年は、福田首相の答弁「自衛隊による艦船用燃料の補給は、最近では約50%がフランス、約30%が米国、約13%が参加国唯一のイスラム国であるパキスタンだ。補給活動は国連をはじめ国際社会の高い評価を得ている。継続の必要性を理解してもらえるよう全力を尽くす。テロ対策特別措置法の趣旨に沿って適切に使用されていると認識しているが、防衛省で再確認している」が含まれているので、件数が多い。 
記事を見ていると、「非イスラム国」という表現があったので、以下は”イスラム国 not イスラム国家 not 非イスラム国”を検索した件数。
2006年 118件
2005年 81件
2004年 89件
2003年 122件 
なんか件数が全然減らないので、括弧書きしているだろうという予測で、”イスラム国」”で検索してみた。
2006年 7件
2005年 0件
2004年 3件
2003年 5件
2002年 16件 
2006年の記事は、
ソマリア内戦:イラク武装勢力、法廷連合への支援呼びかけ
2006.12.29 東京朝刊 7頁 国際面 (全111字)  
【カイロ共同】イラク聖戦アルカイダ組織など複数のイスラム教スンニ派武装勢力が樹立を宣言した「イラク・イスラム国」は27日、ソマリア情勢についてウェブサイトに声明を出し、ソマリアの「イスラム法廷連合」への支援を呼び掛けた。 
毎日新聞社

イラク北部、28人死亡 自爆テロなど 2006.10.20 東京朝刊 7頁 1外報 (全552字)  
 【カイロ=貫洞欣寛】イラク北部のモスルとキルクークで19日、自爆テロなどが相次ぎ、少なくとも28人が死亡した。両都市では、スンニ派武装勢力とクルド勢力などが衝突を続けている。イラクの治安は改善の兆しを見せておらず、バグダッドでは今月、すでに900人を超える遺体が収容されている。 
 ロイター通信によると、モスルの警察署近くで燃料を積んだトラックが自爆。別の警察署にも迫撃砲攻撃があり、計20人が死亡。キルクークでも、イラク軍のパトロールを狙ったとみられる自動車爆弾の爆発で少なくとも8人が死亡した。 
 バグダッド中央遺体安置所によると、今月1日から15日までの間にバグダッド市内から運び込まれた遺体は921人。月間1471人だった9月を上回るペースだ。宗派や党派の対立による暗殺や拉致による殺害が多いとみられ、遺体が見つかって初めて治安機関が事件を知る状態が続いている。多くは地元メディアでも報じられていない。 
また、スンニ派地域の中部ラマディでは18日、「イラク・イスラム国」の旗を掲げた男たちが、武装したまま市街をデモ行進した。「イラク・イスラム国」はイラク・アルカイダ機構を核とするスンニ派武装組織「イラク聖戦士評議会」が15日に「建国」を宣言した。シーア派やクルド勢力の自治拡大要求に対抗した動きとみられる。 
朝日新聞社
2004年、2002年の記事は全然関係ない記事、2003年の記事は、
アフガン、WTO加盟を申請 2003.04.19 佐賀新聞 国際 (全379字) 
〈アフガン、WTO加盟を申請〉 
【ジュネーブ17日共同】戦後復興を目指すアフガニスタンが世界貿易機関(WTO)への加盟を申請していたことが十七日、分かった。早ければ五月十五、十六の両日、ジュネーブで開かれるWTO一般理事会で加盟交渉の開始が承認される見通し。
アフガンは米中枢同時テロをきっかけとした米軍攻撃によりイスラム原理主義組織タリバンの支配が崩壊、現在はカルザイ大統領を中心に新たな国造りを目指している。移行政権の段階でのWTO加盟申請は極めて異例だが、アフガン復興を支援している日米などは加盟を後押しする構えだ。 
複数の通商筋によると、加盟申請は今月十日付で「アフガニスタン暫定イスラム国」の通商相からスパチャイWTO事務局長に届いた。加盟の意向を表明した上で「申請に当たり、あらゆる必要な情報を提供する用意がある」と、WTOに全面協力する方針を伝えた。 
佐賀新聞社
なので、この辺から、いわゆる「イスラム国」のニュースが報道されるようになったようだ。
 そもそも、いわゆる「イスラム国家」ではなく、今問題になっている固有名詞としての「イスラム国」について知りたければ、こんな新聞記事検索に頼る前に読むものはいくらでもあるはずだ。コメント欄でも突っ込まれているように、2003年の記事にある「アフガニスタン暫定イスラム国」は、今話題となっている「イスラム国」とは何の関係もなく、ただ字面が一致しているだけである。しかし、その記事を転載して「この辺から、いわゆる「イスラム国」のニュースが報道されるようになったようだ」とドヤ顔で結論づけられても困る。大学のレポートなら0点だ。

当該テロ集団が「イラク・イスラム国」という名称になったのは、吉本氏も引用している2006年のことである。ここで止めておけばよかったのに。

吉本敏洋氏がGoogleと並ぶ悪の帝国として毛嫌いしているWikipediaの「イスラーム国」の項目を少しでも見ていれば、こんな初歩的なミスは絶対にしなかっただろう。吉本敏洋氏は最低限の情報収集リテラシーさえ持っていない、というのがこの記事一つからも明らかである(し、他の記事を見ればその実例が積み上げられていく一方である)。

というわけで、吉本敏洋氏がGoogleと並ぶ悪の帝国として毛嫌いしているWikipediaの「イスラーム国」の項目を簡単にまとめてほんの少し追記すれば、今回問題となっている「イスラム国」の歴史は以下のとおりである。

  • 2000年頃 アブー・ムスアブ・アッ=ザルカーウィーがヨルダンなどで築いた As Jama'at al-Tawhid wal-Jihad(「タウヒードとジハード集団」という意味、 略称: JTJ)が前身。アフガン戦争後はイラクに接近する。
  • 2003年 イラク戦争後はイラク国内でさまざまなテロ活動を行った。
  • 2004年 アル=カーイダと合流して名称を「イラクの聖戦アル=カーイダ組織」と改称。
  • 2006年1月 名称を「ムジャーヒディーン諮問評議会」と改称、他のスンニ派武装組織と合流。
  • 2006年10月 解散して他組織と統合し、「イラク・イスラーム国」と改称。
  • 2009年10月25日と12月8日 首都バグダードで自爆テロを実行。
  • 2012年3月20日 バグダードを含む数十都市で連続爆弾テロを実行。
  • 2013年4月 アル=ヌスラ戦線と合併して「イラクとシャームのイスラーム国」(略称: ISIS)(別称「イラクとレバントのイスラーム国」(略称: ISIL))に改称すると声明。
  • 2013年7月21日 アブグレイブ刑務所とバグダード近郊のタージにある刑務所を襲撃。
  • 2013年8月 アレッポ近郊のシリア空軍基地を制圧。9月、トルコ国境沿いのアッザーズを戦闘の末に奪取、制圧。
  • 2013年以後、アルカーイダやアル=ヌスラ戦線との不和が表面化している。
  • 2014年2月 アルカーイダ側が「イラクとシャームのイスラーム国」とは無関係であるとの声明。
  • 2014年6月29日 アブー・バクル・アル=バグダーディーが「カリフ」であり、あらゆる場所のイスラム教徒の指導者であるとし、「イスラーム国 (Islamic State)」と改称することを発表した。
  • 2014年8月 湯川遥菜氏が拘束されたことが判明。
  • 2014年10月 湯川氏を救出に向かった後藤健二氏が拘束されたことが判明。
  • 2015年1月25日 イスラム国が湯川氏を殺害したと表明。
  • 2015年2月1日 後藤氏の殺害が報じられた。

改めて確認すると、吉本敏洋氏がこの記事を公開したのは2015年2月10日、二人の邦人人質が殺害されたと報じられてから実に1週間以上経っている。その段階で「突然「イスラム国」とか言われだしたので」と書いている時点で、もはや社会人として不適格であろう。少なくとも、邦人人質問題が発生した去年の夏~秋には多くの報道で「言われだした」ことだった。それを知らないというのは、「世界情勢に疎い」レベルではなく、社会人として不適格なレベルである。
  • 2006年の時点で知っていれば「とても詳しい人」レベル
  • 2013年のISIS/ISILに改称時点で知っていれば「詳しい人」レベル
  • 2014年夏の邦人人質問題時点で知っていれば「世間一般」レベル
  • 2015年1月末の人質殺害時点で初めて知ったのならば「少し世情に疎い人」レベル
  • 2015年2月10日になって「突然「イスラム国」とか言われだしたので」と書くのは「社会人として不適格な人」レベル
まさか、吉本敏洋氏は「社会のことには疎いが、今からでも真実を鋭く見抜いて追いつくワタシの検索能力を見よ」とでもアピールしたいのだろうか。

しかし、これまで何度も組織改編や改称を繰り返してきたイスラム国について調べるとしても、2006年に初めてイスラム国という名称を使い始めたのだから、それ以前の新聞記事をこのキーワードで調べている時点で誤りである。何の事実にも到達しないどころか、「この辺(※2003年ごろ)から、いわゆる「イスラム国」のニュースが報道されるようになったようだ」というような誤った結論をドヤ顔で言いふらして恥をかくハメになる。

そもそも、「イスラム国」と一般のイスラム教徒を同一視しないでほしいというのが最近の報道で見られる論調である。吉本敏洋氏は「すいません。世界情勢に疎いので」という言い訳のもと、「一番やってはいけないこと」を行っている。しかし、言い訳すれば知らなくても免罪されるわけではない。世の中には、発言する前にきちんと調べて正しく述べないと罪になることもある。

吉本敏洋氏はネットリテラシー、情報リテラシーに長けているわけではない。また、「カルト集団と戦う」と称してきたが、カルト問題や宗教テロ組織について詳しいわけでもない。むしろ、その逆であることを、自らドヤ顔で世間にさらけ出したのである。

吉本敏洋という人物ができることは、新聞記事の著作権を無視して自分のサイトに転載(コレクション)し、その記事に対して削除依頼があれば自分のサイト全体を潰そうとしていると曲解し、その人物を表現の自由の敵である極悪人として改めて記事にするというセカンドレイプを行った上、法廷で歪んだ主張を繰り返し、あわよくば賠償金という名の不労所得を得ようとし、敗訴すればその結果を公表せずに逃げることだけなのだ。

で、吉本さん、結局、この中途半端な記事、何のために書いたんですか?

悪マニ管理人Beyond吉本敏洋氏の思考回路の謎を解く

明けましておめでとうございます。

今年こそこんな腐れブログが不要になるよう、悪徳商法?マニアックス管理人にしてYourpedia創設者のBeyondこと吉本敏洋氏が自分の過ちに気付き、悔い改めることを願います。


死ぬまで毎年言い続けるんでしょうか。
本人は冗談のつもりかもしれないが、「来年から本気出す」という発言は当然、「今までまだ本気を出していなかった」という含意がある。40代半ばになって「まだ本気出してない」を前提としたギャグはちょっと洒落にならない。



さて、当ブログ筆者が去年の10月に連続ツイートした内容を、まとめて以下に掲載したい。実際のツイートはこちらから(内容はまったく同じであるが、こちらでは一部強調を入れた)。



悪徳商法?マニアックス管理人Beyond(@a902 )こと吉本敏洋氏の言動について、削除依頼に対して過剰反応しているのだと思っていたのだが、もしかしたら大きな勘違いだったかもしれない。削除依頼する人の意図を完全に誤解して「防衛」に走っているのではないか。

削除依頼する人は「自分または自社に対する悪評情報を削除してほしい」というだけのことで依頼している。前科前歴という、個人情報の中でも特にセンシティブ情報に属する情報であったり、威力業務妨害に該当しかねない悪評情報であったり。それは「自分に都合の悪い情報を消そうとしている」ということになるかもしれないが、悪評であるというだけで十分に名誉毀損情報にもなりうる。それは削除すべきだろう。実際、悪マニ管理人Beyondこと吉本敏洋氏は自分への名誉毀損や個人情報は積極的に削除を求めている。

「自分についてのセンシティブな個人情報や名誉毀損情報を消してほしい」、それが悪徳商法?マニアックスに寄せられる要望のすべてである。ところが、悪マニ管理人Beyondこと吉本敏洋氏は、それを「表現の自由を侵害しようとする行為だ」と激しく反発する。

悪徳商法?マニアックス管理人およびYourpedia開設者Beyondこと吉本敏洋氏は、削除依頼者が個人情報や名誉毀損に対する自己防衛のみを意図しているとは考えていないようだ。
「削除依頼者は悪事を拡大するために、邪魔になる悪マニを滅ぼそうとしている! だから正義のボクは戦い続けねばならないし、ボクを支援しない奴は悪の味方だ」
と悪マニBeyond吉本敏洋氏の思考はつながっていく。そう考えるといろいろ腑に落ちる。単なる一記事の削除依頼をブログに晒し、徹底抗戦の構えを見せる過剰反応の原因はそこにあるのだ。

もちろんウェディング問題から続くトラウマも彼こと吉本敏洋氏の思考回路に影響を与えてはいるだろう。だが、この病的なと思えるまでに過剰な反応は、大きな勘違いが原因と考えた方がよさそうだ。「記事削除依頼は、正義である悪マニを滅ぼすためだ」という、普通ではない思考。

自分が今日これに思い至ったのは、もう数年前の吉本敏洋氏の発言だが、ある宗教団体元信者へのコメントを見たことによる。元信者は、関係ない発言にもいちいち吉本敏洋氏が「こいつは○○教元信者だ」という情報を付加して言及してくることに対して憤っていた。すると、氏は「彼は元カルト信者だから、カルトに反対している当サイトが目障りなのでしょうか」という趣旨の発言を吉本敏洋氏はしているのである。脱会したと主張している人物が、反カルト運動そのものを目障りに思うはずはないだろう。ただいつまでも教団と結びつけられることへの抗議のはず。それなのに、吉本敏洋氏は、「脱会したのだからいちいち教団と結びつけるな」という抗議を「反カルト運動そのものが目障りでボクのサイトを潰そうとしている!」と受け取っていたのである。あまりにも非論理的なのでまさかそんな思考回路があるとは思わなかったが、これが本質なのか。

その思考回路を当てはめればよくわかる。「前科報道はもう過去のものであり、更正している。だから名前を消してほしい」という要望に対して、悪マニ管理人吉本敏洋氏は「削除依頼してボクの正義のサイトを潰そうとしている悪人がいます。こいつはこんなに悪い奴です」と返す理由が。

明らかな名誉毀損がYourpediaに載っているから削除してほしいと訴えても「本人確認ができないから消せない」と突っぱねるYourpedia開設者吉本敏洋氏の行動は、あらゆる申し立てが「サイトが都合の悪い連中による潰し行為」に脳内変換されているからなのだろうか。

外部からの一切の干渉なく、名誉毀損情報やセンシティブ個人情報を掲載し続けることこそが「正義の表現の自由」の実現の道と信じ、それに対する異論は内容が何であれ「敵対者によるサイト潰し行動」と認定する。そんな悪マニ管理人Beyond吉本敏洋氏にどう対応すべきかわからない。